
さいたま市が幼稚園や保育所などの職員らにマスクを配布する中で、埼玉朝鮮初中級学校の幼稚部(同市大宮区)が対象外となっている。11日、学校関係者や保護者ら約20人が市役所を訪れ、配布の対象とするよう求めた。
朝日デジタルより
市は9日から、子どもを預かっている公立・民間施設の職員用にマスク約9万3千枚の配布を開始。
要点は以下の通りです。
・さいたま市が公立・民間施設の職員用にマスクの配布を開始
・埼玉朝鮮初中級学校の幼稚部は配布対象外
・学校関係者・保護者が配布対象へするよう市役所を訪れた
マスク配布対象外になる理由
朴園長によると、市から「(朝鮮学校が分類される)各種学校は市の管轄ではないため、配布したマスクがどう使われるかを監査できない」という旨の説明を受けた
朝日デジタルより
市職員が幼稚部に配布しないと10日説明した際に、配ったマスクが「転売されるかもしれない」との趣旨の発言をした
共同通信より
まとめると以下の理由で配布対象外にしたようです。
朝鮮学校は各種学校に分類(教育基本法に該当しない)
各種学校とは、明治12年の教育令中「学校は小学校・中学校・大学校・師範学校・専門学校、その他各種の学校とする」に始まるといわれており、和洋裁、簿記、珠算、自動車整備、調理・栄養、看護師、保健師、理容、美容、タイプ、英会話、工業などをはじめとする各種の教育施設を含んでいます。
文部科学省より
つまり、自動車学校、そろばん教室や、英会話教室などと同等扱いになるといううことです。
市管轄でないため配布後の監査ができない
各種学校は、授業時数・教員数や施設・設備などの一定の基準(各種学校規程等)を満たしている場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されます。
文部科学省より
市管轄でないため、配布後の監査ができず、「転売されるかもしれない」という発言に繋がったのではないでしょうか。
ネットの声
配布対象外は「妥当」と考えている声が多かったです
配布対象外に賛成の声
配布対象外に反対の声
まとめ
【配布対象外に賛成の声】
・そもそも「各種学校」の意味を考えれば、対象外は妥当(大多数)
・朝鮮学校への配布を決定したら、その他の各種学校(自動車学校や他の外国人学校等)への配布も行わなければならないようになる
・「各種学校」である朝鮮学校にだけマスクを配布するのはその他の各種学校に対する差別になる
・自国民にもマスクが行き渡らない中、外国籍に配布する必要はない
・「マスク配布対象外は人道的でない」という声に対して、「ミサイルを日本に向けて打たれている事実は人道的なのか」
・日本人拉致に関わっていた学校であるため
・有事の際は自国民優先
【配布対象外に反対の声】
・不合理な扱い
・ヘイトである
・行政が命の選別をしている
・「各種学校だから」という理由は差別である
その後のさいたま市の対応
役所に訪れた学校関係者・保護者の4時間の抗議の末、役所は再考を表明しました。
幼稚部の関係者らが同日、市に平等に配布するよう抗議し、市幹部が配布対象を再考すると表明した。
共同通信より